秩父巡礼記(再開編) 3

午歳総開帳の平成14年より始めた秩父巡礼。

思ったより長くかかってしまいました。

一緒に始めた友達も、結婚・出産・帰郷・転職など

様々に変化がありました。

かくいう私も公務員から整体師へ。

また父の病気と死もありました。

バタバタもがいていても移り変わっているものです。

今回は秩父も巡礼も始めてのAさんと一緒に歩きました。

9時50分に西武秩父駅で待ち合わせ。

GWなので、電車も駅も沢山の人!こんな秩父は「夜祭」以来。

090502_1122001_3 駅から小鹿野行きバスで泉田へ。

ここから33番菊水寺までは徒歩35分。

歩き始めてすぐに天然酵母のパン屋さんを見つけ、

クリームパンをほおばりながら田園風景を歩きます。

お寺ではバスでの巡礼さんの団体と遭遇。

お経や祈る姿にこちらも厳粛な気分になります。

菊水寺の堂内の欄間の彫り物や「子返し(子殺し)」の図は迫力があります。

しかし彫刻の由緒はお寺の人に聞いてもよくわからないのがちょっと残念。

そして、ここから今回の山場の34番を目指して歩きます。

3キロほど照りつける道路を歩きます。この日は快晴、照り返しがきついです。

途中の道の駅で休憩の予定が1本道を間違え、スーパーでアイスを買って

一休み。

ようやく札立峠の入口の林道に入り、昼食。

車も人もほとんど通らない里山の風景です。

林道を更に約30分上がり、そろそろ何か目印がないかと思っていると

「34番まで1時間30分」!!

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わお。これからが厳しい峠越えです。

急な坂を案内板に励まされながら登ります。

これが「体力落ちたなー」と思うほど息が切れる。

足は上がるのだけれど呼吸がついていかない。

Aさんの背を追うように1歩づつ峠の頂上へ。

ここからは緩やかな下りだが疲れでフラフラしている。

本では「沢を下る」となっていたが、水はかなり枯れている。

たまにある水音や流れに手を浸すのが心地よい。

転げるように1時間15分位で山を下り、とうとう34番水潜寺だ。

090502_1457001_2 寺の名の由来となった湧き水は疲れた

からだに沁み渡ってゆく。

立入禁止の札がかかる岩窟は以前は

胎内めぐりができたようだ。

札所の満願34番であるが、やっと着いた

安堵で思ったより実感がわいてこない。

これが最終地点なのだが、もうひとつ大事なオプションがあるのだ。

それは、少し下ったところの「満願の湯」で「精進落とし」をすること。

疲れをとるのと、全行程を済ませたごほうび。

休日800円はちと高いですが、露天風呂は気持ちがよかったです。

出たあとのさらさら感は、バスを待っている風が更に心地よく感じました。

最終バスで秩父鉄道皆野駅に行き、そこから電車でお花畑駅まで。

西武秩父の駅前のそばやでビールとおそばで乾杯!

長い1日と長い巡礼を追え帰途へ。

今回の歩行距離は約12キロ。(分数などで概算)

長くかかったものを終え、ようやく「次の段階」に行ける気がします。

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秩父巡礼記(再開編) 2

Photo今回の巡礼は、31観音院→32法性寺。

朝7時15分の電車に乗る。この時間でも平日はすでに通勤ラッシュ。めずらしくギュウギュウ詰めの電車で途中気持ち悪くなりかける。やっぱりコレは毎日乗れないなあ。

池袋8時16分発の急行で飯能へ。そこから普通に乗り換え、西武秩父へ。10時過ぎにつき、10時31分の栗尾行きのバスに乗る。

45分近くで終点の栗尾に着き、そこから30分ほど歩いたところが観音院だ。途中地蔵院などもあるが、時間の都合で道すがら見るだけで。観音院は山門からさらに階段を296段上っていく。この数は般若心経と廻向の文字をあわせたものだとのこと。石段の途中は巡礼記念の碑やごつごつとした岩場が修験の山を思わせる。登るとさらに水垢離の滝や磨崖仏!がある。東西の奥の院や胎内くぐりもあるようだが、西のルートは崩れているため閉鎖されている。ちょうど司馬遼太郎の『空海の風景』を読んでいたところなので、空海ゆかりの地というのもなんかうれしい。

Photo_2 来た道を戻り、32番へ向かう。調べたら31から32まで12キロほど、3~4時間とあった。バス通りに出てから、バイパスを秩父方面に戻るよう1時間ほど歩くと「信濃石」の交差点に着いた。5キロ1時間のペース。「ひょっとして早く着きそう」と思ったら、古洞峠で迷う。…というのは、行けども行けども人も車も通らず、「巡礼道」の札もない。15分ほど歩いて戻り、畑仕事をしているおじさんに聞いたら、「落石注意」のところまでいったなら下っていけばすぐとのこと。入口から30分くらいで行けそうだったのだがここでロス。再び「熊出没注意」の看板にビビリながらも進む。案の定、「落石注意」を抜けたら、道しるべがあった。舗装されているのに荒れ果てた林道を進み32へ。

法性寺は意外とひっそりした感じだった。しかし、山門(写真)はいい感じに風格がある。階段を上ると納経所があるのだが、目指す観音堂はその奥の苔むした階段を上がっていく。すると、崖の前に古いお堂が出てくる。ここは「お船観音」といわれ観音様が船にのっているのだとか。ぜひご開帳のときに見たかった。お堂を降りた大きな岩の割れ目を抜けると奥の院への道がある。少し登ったが全然現れる気配がない。納経所の方に聞いたら、奥の院へは1時間かかるそう!そりゃ無理だ。道もぬかるんでるし。後でお寺の所以の説明を見たら奥の院は船の形をした大岩とのこと。なかなか惹かれるが次回のお楽しみにしよう。

Photo_3 帰りは大日峠を通る。写真は降りてきたところのものなのだが、ここでも「熊出没注意」。しかも入るときは、思いっきり山道。古洞峠は舗装道路だったが大日峠は山道を沢沿いに進む。そして時刻は3時過ぎ。やはり人はひとりも歩いていない。それでもここを通らないと帰れないんだよね。山歩きが久々だから気後れしているのか、トシのせいなのか…。とにかく進む。進むウチに熊もネガティブさも気にならなくなってきた。しかし、ほんとに沢(浅いのだが)の石を何度も渡りながら、しかも途中で道が消えそうになりながら進む。こちらが本来の巡礼道だそうなので、途中「巡礼道」の札がかかっているのがうれしいが、これがなければ遭難しそうである。どんな山でも油断大敵。やっぱり靴とか山の装備が必要かも。

32からバイパスまで3キロとなっていたが、山道なので1時間近くかかった。予定していたバスには乗り遅れたけどとにかく無事にたどり着いてよかった。

巡礼もあとは2ヶ所を残すのみ。できれば今年中に終わらせたい!

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秩父巡礼記(再開編) 1

Pict0005 平成14年午年総開帳の年に始めた、秩父巡礼。あれから、なんと5年。途中、整体の学校に通い始めてからは足が遠のき、気になりつつも、行く心づもりになかなかなれないでいた。

しかし、今年、ようやく再開です。

今回の行程は、24法泉寺→25久昌寺→30法雲寺。

法泉寺まではバス。久昌寺から、徒歩で浦山口まで行き、秩父鉄道で白久へ。そこから法雲寺へ向かうコース。歩行距離は約6キロ。

久々の秩父巡礼で、まだ気持ちが落ち着かないのか、最初のお寺の近くまでバスで行こうと思った魂胆がいけないのか、いきなり法泉寺へ行くまでの道で迷う。酒造資料館の裏山を行ったりきたり。人に聞くにも人も通らず。道なき道を行っては、しいたけ栽培をしている場所に出たり、空家になった家の裏に出たり。あせっていると、小さな看板を見落としてしまう。目先だけのことにとらわれず、地図を見て、方角を冷静に判断し、進む道に自信を持たなくてはならない。胸をはって緊張すると周りの小さな動きに敏感になれない。ひとりで歩くときは、気持ちはゆったりと、意識はあちこちと。しかし、それにしても、うっそうと茂った森に落ちる光は美しい。

森を抜け、民家の脇を通ると、ようやく24法泉寺の裏手に出た。ほっとした。やっとたどりついた寺のたたずまいはひなびているが仁王像が左右に収められていて、山の中の信仰の地にふさわしい感じがした。眼下に秩父市内を望めるのもなかなかよいロケーションだ。

ご朱印をいただいて、そうそうに久昌寺へ向かう。

もともと出だしが遅く、1時すぎに秩父に着いたというのに、迷ってしまったので、少々歩を早めたほうがいい。酒造資料館まで、来た道をまた戻り、大通りへ。そこから裏道があるようなのだが、上手くみつけられず、途中から山の端の道へ入る。途中出会ったおばあさんが、ふきのとうを摘んでいた。沢山あるのかなー、と思ったら、「(そこの畑のわきでみつけるのは)珍しい」とのこと。遠くの景色ばかり見てないで、足元も見るといろいろみつかるのかもしれないと思った。また、そういうものが見つけられる「目」が欲しいとも。

その道は江戸の巡礼古道だそうで、私が通っていない手前の道もかなり、眺望がよかったり、沢を通ったりして、いい道らしい。久昌寺の前の案内板で見て始めて知ったのだが、知っていれば、そのルートを取ったのにもったいないことをした。寺を回るだけでなく、もっと道も楽しめるよう、事前に調べておくことはやはり大事かもしれない。

さて、久昌寺は、岩肌の手前にあり、なんだか寂寥とした感じの寺だ。ところどころある頭のない石仏や、その寺にのこる荒々しい女性の物語。また、閻魔大王からもらった石の手形(これは見ることができないが)。なかなか不思議な感じのする場所だ。しかも、裏には古代蓮の池もある。花の時期に来たらまた違う印象なのかもしれない。

ご朱印をいただき、またも足早に駅へ向かう。

なぜ急ぐのかというと、秩父鉄道は、ローカル線なので電車の本数がすくない。しかも、冬の間は、ご朱印をもらう時間が、大体4時半には終わってしまう。この時点で3時過ぎ。駅まで行って、上手く電車が来て乗れたら、白久駅から法雲寺までは徒歩15分。4時半には余裕で間に合う。が、万が一電車が行ってしまったばかりなら、30分は待つかもしれない。

秩父を歩くといつもどこかに武甲山を眺めながら行くことになる。地図を見て、武甲山の位置を見て、自分は今大体どこらへんにいるのか、見当をつけたりする。今度はあまり迷わずに浦山口駅へ到着。幸いなことに、15分くらい待てば、次の電車がやってくる。

日が傾きかけ、西日が差し込み始めた電車に乗り、白久へ。日が傾いたせいか、奥まった土地にきたせいか、ひんやりとした空気。特に谷川沿いの道をいくとしんしんと冷えていく気がする。地図どおりほぼ15分で法雲寺へ到着。本堂へのぼる階段の手前で、ふっと蝋梅の香りが。冷えた空気の中で花の香をかぐとなんだかほっとする。建物の脇のほうに龍の姿の木が祀ってあった。目とか顔とかうねる様とか、まさに龍だ。自然の造形なのだが、まあ、なにか意思のようなものを感じる。

これで、本日の予定の行程は終了。白久駅5時3分の電車に乗り、お花畑駅へ。そこから西武秩父の駅まで出て、西武池袋線に乗り換える。うとうととしている間に、外は真っ暗。疲れは多少あるが、ようやく巡礼の感覚が蘇ってきていた。最初にどんな思いで始めたのか今となってはあいまいだが、とりあえずやり切ることが大切な気がしている。巡礼するほどの願いがあるか、と聞かれると返事に困るが、残り少ない中でそれをはっきりさせてみようとするのもいいのではないだろうか。

☆満願まであと4ヶ所

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