うたをうたう

旅も終わりに近いころ、太極拳の重鎮であるおばあさんにお会いした。

先生(←日本の)が、「是非みんなもお会いしてみるといい」と、連れて行ってくださったのだ。

その方は、80歳を超えているので、足も悪いし、耳も遠いが、話す声は力強い。ひとりづつ名前をいってご挨拶をしたのだが、はっきり聞こえないと「え?もっとはっきりと!何といっているのかわからない!」とご機嫌が少し悪くなる。まあ、そこもあっけらかんとしていていいのですが。

部屋にみんなの分の椅子を用意して、太極拳のことや昔先生をしていたときのことなどたくさんお話してくださった。

話もつきかけると、「あんたは、なにか歌がうたえるか?」

指名された男性は、「歌っていっても…」と戸惑いながら、「北国の春」を歌った。(中国でも有名らしく、ガイドさんのほうが歌詞をよく知っていた…。)

他、先生やガイドさんが次々と歌をうたい、その方もお返しに歌ってくださった。

それぞれの国や地方の歌って、流行歌でも古くからの民謡でも、「交流」にはもってこいのような気がする。歌や音楽ってやっぱりその場をなごませる気がするのだ。

日本でも、よく岩手の方々とお会いする機会が多いのだが、民俗芸能をされているせいか飲み会の席で、その土地に伝わる歌をご披露してくださることがよくある。

それを聞くと単純に歌声が「いいなぁ」、と思うのと同時に、自分にもなにか自分の生まれた土地にまつわる歌がうたえたらいいのに、と思う。

そういうものを持たずに育ったから、いまさら無理なんだけど、童謡でも普通に知られている歌でも、「慣れ親しんだ歌」っていうのは持っていてもいいような気がする。そういう「持ち歌」があると、なにかの機会に便利でもあるし、「ライナスの毛布」のように持っていて安心するような気がするのだ。

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意識すること

Photo_6 今回の中国での合宿で、先生がおっしゃっていたテーマは「意念」。

型をただ漫然と通すのではなく、自分が今何をしているのか(押しているのか、引いているのか、打っているのかなど)を意識することが必要とのこと。ちょっと意識するだけで、力の方向性が変わってくる。

型の中でのポイントを教えていただいて、その部分を個人個人でひたすら練習する。

これまで一人で練習するのは心もとない気がしていたが、周りの雰囲気ややることが部分的で明確になっていたので、どこができないか・どこをもっと繰り返したらいいのか探りながら練習することができた。

合宿に来るまで、基本的な套路も一人で通してできなかったのだが、2、3日目で自然とできるようになった。

何をしているのかを意識すると、形がすんなり入ってくる。逆に形だけ知っていても、なんでその形をとらなくてはならないのかわからないと、やっていてもやはりぼんやりとした形にしかならない。

意識する・しないは個人の行動や傾向によるのかもしれないが、私は意識したほうが物事やりやすかったりする。

武術の練習だけでなく、最近、他の場面でも意識するって大事なんだな、と思うことがいくつかあった。

仕事では、施術の際に、相手の身体をどのようにみて、どういう施術をするか、どの方向に圧をかけるかなど、ちゃんと意識した場合と、あいまいな場合では結果に反映されてしまうらしいことがわかってきた。

また、練習している民俗芸能でも、自分だけでなく、他の人を意識することで全体の調和がとれてくるし、踊っていても楽しかったりする。

意識するというのは、自意識過剰というのではない。自分と周りを冷静に把握することなのだと思う。

「イメージする」というのとは違うの?という質問もあろうが、「イメージ」というのは「意識」の後に生まれるものだと思う。意識するという行為があって、そこから派生していくのが「イメージ」って感じがする。

このへんは、またゆっくり考えてみたいところではあります。

(写真は練習した場所の一つである「武術館」です。)

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中国の按摩

Photo_5 街なかに中医院があった。

河南省は、聞いたところによると医術の学校が多いらしい。

中国では、鍼・灸・按摩などいろんな医術が生まれたが、やはりその土地土地にあったものが、発達していったらしい。何の本に書いてあったのか忘れてしまったので詳しくは覚えていないけれど、鍼はどの地方で、灸はまた別の地方、というように土地の気候(寒暖や湿度など)に合わせたものが生まれて発展していったそうである。河南省は、按摩が生まれた土地なのかな?

食べ物も、湿気の多い土地なら湿気を取るような食事が多かったり、寒い土地なら身体を温める料理が多くなる。それと一緒のようだが、そう考えると手技や養生法も奥が深いものだよなあ、と思う。

さて、本場中国の按摩体験は、思わぬきっかけで、できることとなった。

合宿メンバーがホテルに按摩にきてもらう、というのをまずは見学させてもらうことになったのだ。

初日は見学し、後日、実際に按摩をしてもらった。

普段は中医学のお医者さんをしているという、目の不自由な男性2名がいらした。

一人は、軽擦中心の手技で、もう一人は柔捏と指圧を合わせた手技。

やり方はそれぞれだが、お二人ともリズミカルで勢いがあり、長年の技術の蓄積を感じさせた。

患者はベッドに寝た形で、施術者は、大体椅子に腰掛けて行っていた。

また、日本では患者にタオルをかけて施術することが多いが、さらしのような布を使っていたのは目からうろこだった。確かに、厚みもないので施術しやすそうだし、持ち運びもラクでいいかも、と思った。

私がやってもらったのは、柔捏・指圧中心の方だったが、まんべんなく筋肉がほぐされていく感じがした。張っていたふくらはぎをグイグイ圧されたのは痛かったけど、翌日疲れが残らなかったところを見ると適切な強さだったのかもしれない。

最後に肩の凝りをほぐしてもらったのだが、肩ではなく、首の横の筋肉を重点的にほぐしていた。自分が施術するときは首をそんなに圧さないのだけど、確かに首がほぐれたら肩がかなり軽くなったので、このやり方もありなのかー、と実感。(私の肩凝りが首が原因だったのが判明したということでもある。)滞在中は、肩・首が快調でした。

60分じっくりやってもらって、50元(1元=約16円とすると800円)とは格安です。

物価の相違があるけど、日本でこの値段で仕事というとちょっとツライですね。(この業界のバイトの相場は時給800円~900円というのが多いですが。)

肩凝りのその後は、日本に帰ってパソコンしたら、一気にまた強張りました。

パソコンって身体に悪い。。。

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羊肉

Pict0021_1Pict0019_1 肉は、鳥・豚・牛・鳩などいろいろ出たが、河南省では羊肉が名物らしい。「小肥羊」という看板の店もあった。

左の写真は、鍋。「今日はしゃぶしゃぶだよー」と言われて行くと、羊肉のしゃぶしゃぶだった。右は辛い汁で、左は辛くない汁。スープは大体なつめやら生姜やらいろいろ入っていて薬効高そうだ。肉だけでなく、白菜や豆腐(沖縄豆腐のように固めのやつ)、乾燥湯葉や春菊なんかを入れる。

右の写真の手前は羊のスープ。一見何の変哲もないが、奥にいろんな部位の羊肉がたくさん入っている。結構アブラの濃度が高く温まるのだが食べても食べても減らない。羊肉自体も体を温める効能があるので、食べたあとはぽかぽかだ。(しかし、アブラに負けて翌日はお腹をこわしました。)

あと、マントウの皮に羊肉をはさんだハンバーガーみたいのもあったな。これも辛いのと辛くないの(葱が入っている)があったけど、お腹不調のためあまり食べられなかったのは残念。

この地域の人々の武術の強さは、羊肉にあるかもなー、と思うほど「強い」食材でした。

本で確認したら、羊の肉は「大熱性」を持つと書いてあった。胃腸の弱い人は少しずつ取り、熱が体にこもるようなときは控えたほうがよいそうです。どちらにしても食べすぎには注意ですね。

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色とりどりの食卓(野菜編)

Photo_2

Photo_3 食事は、朝はもちろん、昼・夜も宿泊先のホテルでとることが多かった。

驚いたのは、食材の種類、バリエーション、盛り付けの美しさ。

現地のガイドさんが、メニューの手配をしてくれていたのだが、いつも目新しいメニューがあり、楽しい食事だった。

中国は野菜が豊富だ。河南省も農村地帯で、とうもろこしや山芋が特産らしい。食事にはその他かぼちゃやきゅうり、にんじんや大根(白だけでなく赤や黄色などいろいろあるらしい)、セロリ、青唐辛子などなどいろいろでていたし、差し入れていただいた、りんごやなし、キウイなども甘味があっておいしかったので、くだものも豊かだ。

鳥や豚、牛や羊などと野菜を炒めたもののほか、巨大なナスをフライにしてあんかけがかかったものや、トマトと牛肉のスープ、かぼちゃのおかゆ、具沢山の麺…。

内陸で寒いせいか、辛味のある料理やにんにくがたっぷり入った料理も多かった。スープも油がたくさん入っていて、冷めにくいし体も温まるのだけど、日本人の胃には少量でいい感じ。(でも、おいしいんです。)

デザートには、山芋をふかして砂糖をつけて食べるというシンプルなもの、山芋(か、さつまいも)を揚げたもの、かぼちゃクッキー、すいかなどの果物等、自然な甘味があるものをうまく利用している。

写真の左は、中央に肉の揚げ物があり、周囲をスライスした野菜で飾っている。左の白い鳥ももちろん食べられる。他のお皿はやはり紫大根でバラの細工をしていたりして目で見て楽しい。右は、ご飯を甘い味付けにしてデザートっぽくなっている。周りのオレンジのものはかぼちゃ。

濃い味のものとさっぱりした野菜、穀類や芋類、バランスよく出てくるのでついつい食べすぎてしまうのです。

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中国は、白かった

Photo 成田を発ち、韓国上空を経て中国に向かうにつれ、なんとなく景色が白っぽくなっていった。

土の状態なのか、空気が乾燥しているせいか。どっちもなのかもしれない。

行く前に、「中国では、太陽がいつもぼんやり見えるのよ」という話をきいていたが、まさしくそんな感じ。霧とはまた違う感覚なのだけど、目をこすりたくなるくらい、なんとなく埃っぽくて視界が悪い気がするのだ。それも、滞在中にすぐ慣れるけど。

ただ、滞在の途中、少林寺や龍門に行った日は、めずらしくすっきりとした青空が見えていた。写真は、龍門の横を流れる伊川の風景。これで見ると、「晴れ渡った」という感じがしませんが。

こういう風景が広々と続き、白く煙っていると、「おお、これが中国なんだなあ」と思う。(中国は3回目なんですけどね。)

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中国から帰ってきました。

12日から今日(22日)まで中国に行ってきました。主な行き先は、河南省。習っている太極拳の合宿だったのでした。今、教えていただいている先生の先生に、教えていただくという滅多にない機会で最初は緊張しましたが、日々楽しく練習してきました。少林寺や、龍門、西安などの観光もでき、充実・充電したなー、という感じです。合間に、本場中国の按摩も受けてみたし…。今日はとりあえず休んで、あとで報告を書こうと思います!

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