火山に、興味がある。
というか、火山が作り出した地形に興味があるというか。
溶岩が流れ出たあとは、荒涼とした土地・・・のようなイメージがあるが、実は豊かな自然を作り出している場所が多い。
何度も訪れた隠岐とか、富士山周辺なんかも。
「焼畑」と同じ、といってしまったら規模がまるっきり違うのだけど、焼かれることとか、溶岩という形で大地の奥のミネラル豊富な部分が地表にでてくることで、豊かな土壌がつくられるのだと思う。
そんなことで、いい水も沸くだろうし。(あのフランスのヴォルヴィックも火山地帯の水でしたよね。)
その富士山のふもと、河口湖に太極拳の合宿に行ってきた。
宿の近くに、件(くだん)の「溶岩樹型」なるものがあるとのことで見に行った。
「溶岩樹型」って今回初めて知ったのだが、溶岩流が木の幹をなぎたおし、そのまま固まってできたものだそうだ。取り込まれた木は燃えて、その木のあった部分洞穴になっている。溶岩樹型には、縦穴だったり、横穴だったり、いくつか種類があるが、ここの「船津胎内樹型」と呼ばれるような洞穴は、ハワイと富士山麓でしか見られないとのことだ。
「船津胎内樹型」の入り口は神社になっており、賽銭箱のすぐ裏がそのまま洞穴へ続いている。
ビジターセンターで、入場料を払い、洞穴の電気をつけてもらう。
最初から、腰をかがめないと入っていけないのだが、その先はさらにしゃがんで進まなくてはならない。「胎内」というのにふさわしく、入ってすぐの壁面は肋骨のようなもようがついている。さらに奥へすすむと「母の胎内」がある。まさに産道のように狭く暗い道なのだが、前日の雨で水溜りができていた。この奥に、乳房石や女陰石があり木花咲耶姫命が祀られている。せっかく来たのだから、できるところまで挑戦してみようと、からだをまるめて水溜りをよけるように壁を伝って奥まで行った。一段と低い天井の穴を這うようにくぐるとようやく小さなドームのような場所についた。なにか、とても特別なものがあるわけではないし、そんなに開かれた場所ではないのだが、なんとなく一息つける別の場所に出た気分になる。「母の胎内」がからだのなかにいる感覚なら、からだを外からみている、というか。
再び、同じ道をもどり、ニニギの尊・子育て観音をめざす。
途中の壁面には、暗い地下でも苔が青々としていたり、冬場しかみられないツララなどがあり、目を楽しませる。地下の世界も意外と生き生きとしている。
ニニギの尊が祀られている奥は、「父の胎内」。ここはせまくて通れないので、そのまま出口へ。
胎内めぐりをするといつもそうなのだが、出口からさす光がうれしいのだが、暗い世界も名残惜しい。でも、外へでてしまうと、「あー、やっと戻ってきた」と、さっぱりとした気持ちになる。
洞穴は、一種の異空間だ。
「胎内樹型」や「胎内めぐり」でなくても、暗いところへ入ってそこから出てくることは、プチ再生体験なのかもしれない。
時に、そういう岩場なんかに行きたいなあ、と思うのは、ちょっと「生まれ変わろう」としているのか。まあ、普段そんなに生活に不満があるわけではないのだけど、「リニューアル」することで、いろんな楽しみをみつけていくのかもしれない。
できれば、今度はハワイの溶岩樹型も見てみたい。
*「船津胎内樹型」については、入場の際にもらった説明書を参考にした。
最近のコメント